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初めまして、Keen Jr.こと時雨詩亜です。
今日は初投稿なのですが、私が書いたSSを投稿させていただきます。
ある日の昼寝中に見た夢なのですが、自分でも何でこんなことしてるんだ?という部分が多すぎて、とりあえず書いてみたものの内容が把握できずにいる部分もあります。
題名も決まっておらず、どうしようかなあと考えたりもしていますが。
振袖を着て、髪を高く結い上げた女性が、映画を見ている。どうやらラブロマンス物のようだ。
目の前の大きなスクリーンには、綺麗な女性と男優が恋愛劇を展開している。
その映画も、しばらくすれば終わる。映画が終わると、女性客の多くが顔を赤らめて感想を言い合っている。
振袖の女性は、終わってもまだ暗いままの劇場をゆっくりと歩き、出口へと歩を進める。
しばらくすると、忘れ物が無いかどうか調べている劇場のスタッフが、一つの忘れ物を見つけた。
「あら?口紅を忘れている人がいるのね」
本来紅や橙の色がついているべき場所。
そこには誰のとも分からない親指が刺さっていた、とそれを見つけた女性は証言したそうだ。
ある日、刑事と警部がとある女性の家を訪れていた。その女性は、親指が入った口紅が落ちていた席に座っていたという。
女性の家は大きく、玄関から中に入ると真っ先に二階へ続く大きなうねった階段と、埃で汚れた古ぼけたシャンデリアが眼に入る。
彼女は、黒い振袖を着ている。顔立ちはすっきりと整っていて、美人と形容するに相応しい。
「貴女は、何か知らないんですか」
「知りませんわ。それにしても。私が犯人で口紅の中に殺した人間の親指を入れて捨てたとおっしゃるの?」
「その可能性も捨てきれないでしょう」
「おかしなことをおっしゃるのね。私が犯人なら、そんな分かりやすいことはしませんわ」
「ええそうでしょうね。でも気が動転していて正しい判断力をもてなかったという場合だってありますよ」
「知っているわ。犯人は楽しみたかったんじゃないかしら」
ふふふ、と女性が笑う。
刑事と警部は怪訝そうな顔をしている。
「案外この指の持ち主は、私かもね」
「でも貴女の指は10本ともあるでしょう」
「幻覚かもしれないわ。もしかしたら誤魔化しているのかもね」
やはり刑事と警部は怪訝そうだ。女性はつかみ所のない口調で、揶揄するようにしている。
す、と女性は身体が沈み込むような柔らかいソファから立ちあがり。軽快な歩調で階段を登っていく。
二人が何だ、と顔を見合わせたとき、女性が声を出した。
「あら、ここにも指が落ちているわ」
あーあ かのじょはまたゆびをうしなってしまったのね
深夜だろうか。カーテンを閉めずとも外は暗いようだ。その中で、“私”が今までのことをテレビで見ている。
女性が呟くと、“私”はテレビを消し、身体に巻きつけていた毛布を手に抱える。
そして、立ち上がる瞬間、“私”は見知らぬ男性となっていた。
“私”だった男性は、部屋を出て廊下をゆっくりと歩いている。そして、一度部屋に入り、扉を閉めた。
が、一人暮らしのはずなのに扉の外から物音がする。男性は“私”の意思とは裏腹に扉を開けて再び外へ行く。
するとキッチンの方に淡い光が燈っている。男性は、少し速い歩調でキッチンの方へ駆けていく。
そして、男性はキッチンへ着くと、やわらかい微笑みを浮かべる。
突然意識が浮上する。ようやく“私”が現実で目覚めたんだ。けたたましく鳴り響く目覚ましを叩いて止める。
小さな古臭いアパートの一室に、“私”は住んでいる。
すっくと起き上がり、ぼさぼさの前髪をオールバックのように後ろに撫で付ける。部屋をうろうろしながら思う。
あの男性になった“私”は、あの光に何を見たんだろう?小さなキッチンを入り口から覗き込む。
ここに淡い光があったんだろうな。でも“私”の家のキッチンは大分違うけど。
冷蔵庫を開け、外国産のミネラルウォーターを取り出し、キャップを捻って口をつける。
寝ぼけた頭で小さな部屋をうろうろとしながら着替える。
ふと顔を洗面所の方へ目を向けると、ワックスやブラシの傍に口紅ではないが、リップクリームが無造作に転がっている。
これを開けたら、“私”はあの夢の中で光を見ることができるのだろうか?
嬉々として蓋に手をかける。
この“私”というのは、時雨です。色々と最近読んだ本の内容がちらちらと見えていますが・・・(たとえば“私”が住んでいる『古臭いアパート』というのは三浦しをんさんの風が強く吹いているの竹青壮、など)
いつか感想をいただけたら嬉しいです。
では、また。
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