teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:9/284 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

「鉛の卵」

 投稿者:hirokd267  投稿日:2016年 8月29日(月)10時56分19秒
  通報 返信・引用
  8月25日の朝日新聞で、生物学者の福岡伸一さんが、ヘモグロビン(ヘム)と葉緑素の近似について触れている。
福岡さんは今から60年近く前に、それを元に人類の緑色人への進化を小説に描いた作家がいることをご存じだろうか?
もちろん実際には人体の消費するエネルギー量を賄えるかなどの問題があろうが、小説としては本当らしければいい。その点は安部公房のよくするところである。

さて、80万年後にその緑色人の中に目覚めた「古代人」(我々の時代人)は、彼らの生態に驚愕する。
休息や睡眠は必要なく、食事もしない。必要なものは奴隷族が補給してくれる。500歳にならなければ死ねないというのが悩みという。彼らの興味があることは「賭け」であった。
南洋の住民が「日本人はなぜそんなに一生懸命働くのだ?」と聞いてきた。「将来楽に生活する為さ」というと「そんなら今の我々と同じじゃないか」と言われた、という話がある(らしい)。この緑色人はそんな究極の「楽な生活」に見える。
「いや、労働をしないのは人間としておかしい」ーー 労働は何のためにするのだろう。
「少なくとも労働を奴隷に依存するのはいけない。必要なものは自力で作るべきだ」ーー では自動製作が発展して、人類の必要な物資を少人数で作れるようになり、他の大部分の人間は労働する必要がなくなったとしたら?
「緑色人には文化がない」ーー 文化は何のために必要なのか?それは人間に必須のものか?
「もちろん。文化のない生活は意義がない」ーー それは自己満足では?
「いや、そうではない、はず・・・」

一方の奴隷人の社会にも問題があるのだが。
 
 
 
》記事一覧表示

新着順:9/284 《前のページ | 次のページ》
/284